宇野ゆうかの備忘録

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私の体感による、コロナ流行初期のトイレットペーパーデマ

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私がこのデマを知ったのは、まさに、デマに対する注意を呼び掛けるTweetが流れてきた時だった。Twitter界隈では、大きな災害が起こる度に、動物園から動物が逃げ出しただのといったデマが発生していたので、今回も「ああ、またかよ」と思った。私の感覚では、この時点ではまだ買い占めが起きているという感じはしなかった。そもそもTwitterユーザーはこの手のデマに慣れている人が多いと思う。

 

その後、テレビのニュースでこのデマが取り上げられているのを見た。その瞬間、「あ、これはあかん」と思った。トイレットペーパーが不足しているというデマが広まっていることを伝える音声、文字テロップと同時に、トイレットペーパーがなくなったかのような売り場の棚の映像が映っていたのだ。「こんな映像を流したのでは、実際に品不足が起こっているように思う人が出るじゃないか」と思った。そして、その後、私の周囲でも、トイレットペーパーがなかなか買えない事態になっていった。

 

これが、私個人が体験したトイレットペーパーデマである。

 

今でも、あの映像はどういう意図で使われたものだったのかと思う。実際にあの時点で既に品薄状態になっていたのだろうか。それとも、「画になる映像」を撮ってくることが習性になっているマスメディアが、実際にはそれほど品薄になっていないにも関わらず、特に何も考えずあの映像を撮って使ってしまったのか。いずれにせよ、あの映像は使うべきではなかったと思う。文字情報や音声よりも、あの映像の印象が強く残っている。

 

” こうしたTwitter上での情報の拡散は、マスメディアなどのメディアが介在してさらに加速する。トイレットペーパーのデマでも、複数のマスメディアが「デマが流布している」という記事を掲載したことで、さらに拡散された。「トイレットペーパーを購入したのは60歳代が大多数という報告もあり、ツイッターではなくマスメディアを見て影響された可能性がある」(同)。”

「新型コロナのSNSデマはマスメディアが拡散」、東大の鳥海准教授が分析